ペトロマックスの簡単・安全な点火方法と5つのコツ


ペトロマックスの500HKとはネットで一度は見たことはあると思いますが、金ピカのかっこいいランタンです!

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お値段が3万円~4万円と高額ではありますが、魅力ある製品です。

ペトロマックスHK500の燃料は灯油で、加圧式ランタンです。
加圧式ランタンは、本体下部にある燃料タンクにエアーポンプで圧力をかけて燃料を送り出し、空気と混ぜてマントルを光らせるランタンです。

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ペトロマックス(PETROMAX)

人気ですが、難しそう・・・ということで、まずは動画を見てください。3分で点火することは出来ます。

自動車の運転みたいなもので、慣れないうちは戸惑うのですが、慣れれば簡単に楽しめます。

車のマニュアル運転みたいな感じです☺

【ペトロマックスのメリット】

・かっこいい

・めちゃくちゃ明るい コールマンノーススターの2倍以上明るいです💦

・燃料が灯油 経済的 110円で8時間燃焼し続けます。ガスやホワイトガソリンより経済的。

【ペトロマックスのデメリット】

・点火の手順が複雑、難しそう・・・

・メンテナンスが必要

・ランタンが火だるまになる

・お値段が高い

・加圧するポンピング作業が手間 100回ぐらいプッシュします💦

・煤で汚れる

とメリット以上にデメリットを心配する人が多く、中々手が出せないというのも事実です。

今回はペトロマックス500HKのデメリットや不安を解消できる様々な情報や便利アイテムを紹介して、ペトロマックスユーザーを増やそうと思います☺


スタンダードな点火方法と工程説明

まずは、スタンダードな500HKの点火方法を説明します。

点火するまでにたくさんの行程があって覚えるのが大変!ではありますが、目的をしっかりと理解すれば工程を覚えることは大変ではありません。

いきなり工程を覚えようとせず、まずは目的と加圧式ランタンの仕組みを理解しましょう。

燃料タンクに灯油を入れて、ポンピングという空気入れ作業で圧力を高めます。

圧力が高まることで燃料をタンクから上のランタンのマントル光るところへ持っていきます。

ただ、灯油は液体のまま噴霧すると火だるまになってしまうため、気化させるのですが、そのためには80度以上と高温の状態で噴霧する必要があります。そのために、マントル付近の光る場所を事前に暖めておく必要があります。

これがプレヒートという工程です。

プレヒートされていると気化された灯油がマントルにかかり上手に燃えてくれます。ガスランタンのガスは元々気化されていますし、加圧されているので自動でガスが出ますが、灯油のランタンは加圧と気化させるための行程が増えるのです。

次に、公式の説明書通りのスタンダードなやり方を説明します。すでに知っている人は読み飛ばしてください。

その後に簡単、安全な点火方法をご紹介します!

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灯油を入れましょう。7分目までです。

 

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マントルを付けましょう。紐を結んだ後は切り取ります。

次にポンピングです。111番のグリップホイールを上に閉めておきます。下に向けるとマントルに向けて灯油が照射される口が開きます。右回り左回りどちらでも構いません。13番の圧力調整スクリューを時計回りに閉めておきます。これは最後消化する際に減圧するときに使用します。

下の図の223番の予熱バーナーのレバーを上にあげておきます。これを下にすると穴が見えると思いますが、これはタンクから直接マントルに向かっており、加圧した状態で開くことで灯油が液体のまま照射されます。ここに火を近づけることで火柱が上がりランタン部分を暖めていきます。なのでポンピングする前に蓋しておかないとポンピングすると灯油があふれます💦

つまりポンピングする前に3つの穴を塞ぎましょう。1つ目はグリップホイールでマントルに噴霧する上の穴、減圧弁の穴、予熱バーナーの穴です。

ポンピングします。レバー引いたり、押したりを繰り返します。おおよそ60回以上ポンピングします。親指の付け根の肉で押すと楽です。

圧力計の赤い線を越えない位までポンピングします💦

燃料が出ると圧力が下がるのでランタンがついた後も定期的にポンピングします。

マントルの空焼きをします。

予熱バーナーを使って空焼きします。チャッカマンで火をつけた状態で予熱バーナーレバーを引いて火を点火します。すぐにマントルに火がつきますのでいったん予熱バーナーレバーを上げて鎮火します。

黒くなったあとに、真っ白の灰状になったことを確認してください。

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予熱バーナーによるプレヒートを行います。同様に火をつけて今度は1分30秒以上バーナーでマントル付近を暖めます。これにより上から噴霧される箇所が暖まり噴霧時に灯油が気体になってマントルに降りかかるようになります。

この予熱作業がないと液体のまま灯油が垂れてきて、火だるま+煤だらけになります。

いよいよ点火!作業です。

111番のグリップホイールを下にして噴霧開始です。すぐにマントルに火が燃え移り輝きだします。予熱バーナーレバーを上にあげて予熱終了。無事灯火されました。

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鎮火の方法です。ポイントはまず13番の圧力ノズルを反時計回りまわして中の圧力をさげます。そうすると自然と鎮火していきます。

その後111番の下向きから上向きに回して鎮火完了です。逆の手順を行うと鎮火は出来ますが、燃料がチューブ内に残りよくない状況になるためです。

如何でしたか?大変ですよね(笑)

よくある失敗

この手順を守っていけば基本平気なのですが、よくあるトラブルが以下の通りです。

火だるまになる 炎上

これはいくつか原因が考えられますが、基本的に灯油が液体でランタン内部に降り注がれ、火をつけたら火だるまになるケースです。

灯油が注がれる穴は2つ。上の噴霧されるところと、予熱バーナーの噴霧場所です。

失敗するケースは、ポンピングする際にそれぞれの穴が空いている。

プレヒートを十分にしないために、上から噴霧したときに気化されず液体のまま降り注ぐ。プレヒートは冬場は2分30秒に延長するといいです。

また、ニップルがゆるんでいると(クリーニング針のある灯油が噴出する箇所)灯油が溢れます。そして炎上の原因になります。

煤だらけになる

火だるまとほぼイコールですが、灯油が燃える際には煤が発生します。ちょっとした工夫で煤を回避できるので後ほどお伝えします。煤が発生しにくいケロシン燃料でもなります。

使い終わってからのメンテナンス

灯油はタンクに残っていたら回収します

・マントルが付いている陶器(セラミック)の噴霧口はゆるみやすいので毎回締め直す。34番と3番ですね。セラミック製でなくてステンレス製のほうがいいという話もありますが、ステンレスのほうはマントルのヒモを結ぶところがやや上になり、そのせいでマントルが小さくなって光が暗くなることがあります。

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・ニップルを締める。(クリーニング針のある灯油が噴出する箇所)。

ここが緩んでいると灯油が溢れます。そして炎上の原因になります。

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トラブルやメンテナンスが大変といわれているペトロマックスHK500ですが、これらを毎回行うだけでトラブルなしで使用可能です。


トラブルや面倒を回避するペトロマックス点火方法!

やっと本題です。これらを踏まえた上で実は様々な点火方法がペトロマックスには存在します。絶対に火だるまにならない方法やポンピングを省略する裏技が存在します。

技の一覧表です。

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煤対策、火だるま炎上対策、ポンピング対策です。

#1 ヘッドカバーを外す。

予熱バーナーで灯油を暖める際に煤が発生しやすいです。その時にヘッドカバーを外した状態で予熱 プレヒートを行う技です。無事マントルに火がついたらヘッドカバーを取り付ける方法です。万が一火だるまになってもヘッドカバーを救済することが出来る簡単でオススメな技です。

#2 プレヒートにアルコールを使う。

実は標準でアルコールを使ってプレヒートを行う受け皿とアルコールコンテナーが付いています。

↓がアルコールコンテナーです。

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灯油を使わず、アルコールに火をつけることで煤が発生せずにプレヒートすることができます。デメリットはアルコールも持ち運ばないといけないことと、アルコールの場合は火力が弱いのでプレヒートに2分の時間がかかる点です。

冬場は暖まりにくいのでより長めの2分30秒のプレヒートを推奨します。

燃料用アルコールは安価で手に入ります☺

ここにアルコールを入れて火をつけて あとは待つだけの簡単プレヒート

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予熱バーナーを使ったプレヒートを行うと圧力が下がりポンピングしなければならないということも省略できます。

※アルコールは燃えても二酸化炭素と水しか発生しませんので煤が出ることはありません。プレヒートを灯油で代用などはxです。煤が発生して大変なことになります。

なお、このアルコールコンテナーは漏れるので、代用品を使ってます。

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サンプラテック(SANPLATEC)

#3 スターケロシン燃料を使う

1Lで1700円以上とコスパが10倍以上になるというデメリットはあるものの、煤が発生しにくい灯油です。

しかし、火だるまなど起こせば煤だらけになるので、根本的な解決にはならないかと。煤が出にくいので各種チューブなどにも優しいのでオススメではありますが、コスパが悪いことと、燃料を別途持って行かないといけないなど考えると灯油でも十分だと思います。

#4 プレヒート後にポンピング

かなりトリッキーな技なのですが、かなり安全度が高い方法です。

条件としてはプレヒートにアルコールを使う必要があります。

通常、燃料を入れた後、通常ポンピングをしてから、プレヒートや点火作業を行いますが、その順番を入れ替えた技です。

それでは方法を教えます。

予熱バーナーレバー、減圧弁、111番のグリップホイールは閉めておきます。

燃料を入れて、ポンピングせずに、プレヒートを行います。プレヒート完了後に、111番のグリップホイールを開けて、1回往復だけポンピングをします。

そうするとどうなるかというと上から噴霧が少量だけされ、プレヒートされているのですぐにマントルに着火されます。無事着火されれば、そのままポンピングを継続して圧力を上げて完了です。

通常は、プレヒートが出来たかどうかは時間でおおよそ暖まったかどうかしか判断できず、プレヒートが出来ていない場合、火だるまになる可能性があるドキドキの点火作業です。

この技では、ポンピングを最後にするのでプレヒートできずにマントルに火が移らない場合は火だるまにならず、プレヒートを再度行うなど出来ます。

ポンピングをしていないからこそ、勢いよく燃料が出続けて火だるまにならない方法なのです。特にオススメな技の一つです。

#5 空気ボンベを使う。

公式オプションアイテムで、ポンピング部分を自転車のタイヤの空気入れの弁に変更できるアイテムがあります。

ブラス、ニッケル両方の色のポンプアダプターに交換することで、空気入れを使うことができます。

パナレーサーの空気入れに交換すると100回のポンピングが8回ぐらいに短縮されます。

フロアポンプのデザインはお好みで!

パナレーサーの大きいほう(ミニフロアポンプ)でも、ランタンと一緒に収納はできます。

小さいパナレーサーワンタッチのほうは純正のポンプとほとんど性能が変わりませんのでオススメしません💦 100回ぐらいポンピングする羽目になります。

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さらに、自転車ロードで使われている空気入れボンベ式のものを使用すると1.5秒で圧力がマックスになります(笑) 本当に楽ちんでビックリします。

ボンベは手のひらサイズでボンベは消耗品ですが、すごく安く購入できるのでオススメです。

ガスボンベは消耗品ですし、アタッチメントのネジをねじねじしていれるのが面倒で、パナレーサーのコンパクト空気入れもおすすめです。

ペトロマックスのソフトケースにもすっぽり収納可能です。

私の点火方法

私はプレヒートにはアルコール、燃料は灯油、空気ボンベを使っています。

・ネジなどがしまっているか付属のレンチで締めます。ニップルなどです。

・マントルを設置、そのままライターで空焼きしておきます。

・ヘッドカバーは外しておきます。

・燃料をいれて、3つの穴を締め、グリップホイールだけは開きます。

・アルコールを受け皿にいれて着火しプレヒートを行います。

・空気ボンベで微量に空気を送り込んで無事マントルに着火することを確認します。

・着火確認後に空気ボンベで圧力をマックスにします。

・ヘッドカバーを装着して完了。

という手順で着火しています。

トラブルかな?と思ったら

なんかうまくランタンがつかない場合など説明書に書かれているメンテナンスをするだけでほとんど解決します。

また、HK500のランタンのオーバーホールやメンテナンスを行っているアウトドアショップはたくさんありますので困ったら修理してもらいましょう。

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ミキシングチューブの調整とは、ミキシングチューブはランタンに向かっていく際に灯油が噴霧されつつ、空気をそこでミックスする場所です。

この距離が適正でないと薄暗くなったり炎が安定しません。

66番のツールをつかって適正な距離に修正をします。

 

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111番のグリップホイールをまわすと小さな針が上下に動きます。

これがクリーニングニードルと呼ばれ煤やゴミの根詰まりを回避します。

使用中にニードルを上下すると汚れが取れたりするのですが、このニードルが破損した場合はスペアパーツが標準でついていますので交換すれば直ります。

私は新品で購入したのに、ニップルとニードルの隙間から灯油が漏れてました💦最初から交換する羽目になったのですが、加圧なし+アルコールプレヒートすればそこが漏れていても問題ありません。プレヒート後に加圧して着火していくためです。

左がスペアパーツ、先端の針が短いのがわかると思います。

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かっこいいは正義

じゃじゃ馬ランタンと呼ばれているペトロマックス500HK💦

色々と不安が多くてペトロマックスに手が出せない人も挑戦してみてはどうでしょうか。

私はリフレクターなしのニッケルを愛用しています☺

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