帽子のメッキアイコン付きの難しいシミ抜きをやりました。


帽子はクリーニングする前提でつくられておりませんので、型崩れも怖いですが、洗剤使ったら色がドバドバ出るなんていうことはざらです。

今回は、汗をかいたことで、裏地の色が一緒に出てしまった帽子のクリーニング依頼です。

 

 

黒い繊維は、赤、青、緑などがまざって黒色をつくっています。赤、青、緑のうち、赤色や青色が抜けやすいのでこのように赤色の変色になります。一方で色が抜けてしまった側は緑色になるケースが多いです。

セーターなど脇部分が汗によって変色して緑色のものがあるのはこのような理由からです。

 

範囲が広いので40℃前後のお湯にVショット(Yシャツ用粉末洗剤)を溶かして5分ほど漬け込み、落としました。このような金属の装飾品がある場合は要注意です。メッキが剥げたり、色が出たりするケースが多いので試験してから行います。

よっぽどのものはリフォーム担当者に取り外しを依頼してからクリーニングします。

 

 

さっと漬け込むだけでここまで落ちます。

あとは棒石鹸とササラをつかって汚れを浮き出して、再度同じ工程を行います。

 

 

透明な液体はこんな感じで真っ黒になりました。

 

 

乾燥するときも、自然乾燥だとわどります。黒い繊維の部分、帽子のふちぶぶんにくろっぽいわどりができてしまうので、帽子仕上げ機械があるところは脱水後に20分、そのまま乾かします。

ないところは静止乾燥機をつかってかわかしてから仕上げます。

 

今回は、クリーニング代+特殊シミ抜き代=3000円ほどで承りました。

こうなる前に定期的にメンテナンスをお勧め致します。

No. 268


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