ダッフルコートなどの合皮部分の黒い斑点の取り除き方


 

ダッフルコートについているよくある合皮部分を洗濯表示通りにクリーニングした際に黒ずんだり、斑点のようなシミや、縫い目に沿ってどす黒くなったりする場合があります。

毎年何百点と同様のダッフルコートを洗っていてもそういうケースはありません。

こうなると、洗った後に自然乾燥しても、静止乾燥させてもダメです。

 これでもだいぶマシになったほうですが、黒いシミのようなものが見えると思います。

 

合皮部分は剥離したりするので、403では全部自然乾燥します。タンブリング乾燥なんて絶対しません。

今回のケースは合皮の商品自体がクリーニングに適さないような素材が使われておりクリーニング試験を十分に行っていないものだと思われます。合皮からドライの抜けが悪いので、通常もっともよいとされる自然乾燥だと湿った感じなりました。なので通常の2倍時間をかけて脱水処理をしたあとに、静止乾燥機(マジックボックス)で約30分以上乾燥しました。その状態が上の写真のような状態です。

そうしたら、ぞうきんにドライ液を少し湿らせて、ドライヤーで乾かしながら表面を強めにこすっていきます。

そうすると簡単に下の写真のように綺麗になります。

 

クリーニング表示通りに洗って起きたトラブルなのでメーカーさんに問い合わせもできますが、メーカーさんの対応も千差万別です。連絡先も書いていない商品もあれば、クリーニングをしたら一切責任は取らない。送って頂くだけムダですと言われてしまうこともあります。

洋服って汚れたら捨てるものではないと思います。洗って使うことが前提でそのための洗濯表示だと思います。メーカーさんが自社製品のメンテナンスを行って頂ければいいのですが、現実的に難しいと思います。

そこで我々のようなどの街にもある小さなクリーニング店が代理でメンテナンスをさせて頂いているわけであります。是非、お互いが歩み寄っていいお客様のために尽くしたいと思う次第であります。

No. 213


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