ゴアテックスは、多くのアウトドアウェアやギアに使用されている人気の防水透湿素材です。
最も過酷な気象条件に耐え、長く使えるように設計されています。
しかし、最も耐久性のあるゴアテックス製品であっても、その性能と寿命を維持するためには、定期的に洗濯をする必要があります。
ゴアテックスの洗濯は難しいもので、間違った洗浄方法を行うと素材にダメージを与え、防水性や透湿性が損なわれてしまうことがあります。
ゴアテックス製品を専門的にクリーニングするプロが自宅でゴアテックスを洗濯する際のヒントとコツを教えます。
これにより、ゴアテックスは何年にもわたってあなたを外気から守り続けることができます。
熱心なハイカーやスキーヤー、あるいはアウトドアアクティビティが好きな方でも、このガイドを参考にすれば、ゴアテックス製品を最高の状態に保つことができます。
GORE-TEXファブリックについて
GORE-TEXは、防水性と通気性を兼ね備えた素材です。
GORE-TEX製品は、多孔質の膜を使用して作られており、微小な孔から水分を通さず、同時に汗や湿気を逃がすことができます。
この技術により、GORE-TEXは、あらゆる天候条件に対応し、快適でドライな状態を維持します。
GORE-TEX製品は、ジャケット、パンツ、グローブ、ブーツなど、さまざまなアウトドア製品に使用されています。
GORE-TEXの洗い方を理解する
GORE-TEX製品は、通常は手洗いまたは洗濯機で洗うことができます。
GORE-TEX製品には、素材にダメージを与えたり、防水性や通気性を損なうことがないように、いくつかの注意点があります。
GORE-TEXの洗い方を理解することで、製品がいつものように機能することが保証されます。
自宅でのGORE-TEXのクリーニングのためのヒント
GORE-TEX製品は、手洗いまたは洗濯機で洗うことができます。
以下は、自宅でGORE-TEX製品を洗うためのヒントです。
1. すぐ洗う
すべての工程において最優先するべき事項です。
ゴアテックスを着用した後はすぐに洗うことを強くオススメします。
皮脂や汗とコーティングが反応して劣化を起こします。
時間が経過するほど汚れを落とすことは困難になります。
ハードシェルの首回りの黒ずみは、シミではなくコーティング劣化で深刻な症状
以下、黒いシミのように見えますが、実際は汗汚れによってコーティング剥離して黒く見える症状です。
この状態になってしまうとプロでも戻すことは出来ません。
2. 洗剤の選択
GORE-TEX製品を洗う際には、中性洗剤を使用してください。
漂白剤、および繊維製品に悪影響を与える強力な洗剤は使用しないでください。
3.柔軟剤の使用は避ける
柔軟剤は親水性であり、ゴアテックスに効いている撥水加工との相性が悪いです。
柔軟剤を使用したからといっても、生地自体の性能が変わらないので撥水加工を施せば戻ります。
4. 洗濯機の設定
着用後すぐであれば、お風呂場のシャワーを活用して手洗いすることをオススメします。
着用後、すぐに洗えないことや、何度か着用済みの場合は洗濯機を使うと良いです。
洗濯機を使用する場合は、洗濯機にGORE-TEX製品を入れる前に、洗濯機の設定を確認してください。
洗濯機は、水温が30℃以下で、低い回転数で動作するように設定する必要があります。
ゴアテックスは表面の汚れよりも汗や皮脂汚れによる内側のコーティング劣化を起こすことのほうが多いため、外側より汚れていないように見える内側に注意してあらうことがポイントです。
皮脂汚れが取れやすい40度ぐらいもオススメではありますが、温度が高くなるほど、折れジワが発生しやすいので、汚れたらすぐに洗えば常温で十分です。
高温や高回転数は、GORE-TEXの防水性や通気性を損なうことがあります。
脱水は極力行わない設定にしてください。
5. 洗濯前の確認
GORE-TEX製品を洗う前に、袖口、ジッパー、フードなどの部分が閉じられていることを確認してください。これにより、製品が破損することを防ぎます。
6. 陰干しする
直射日光は色褪せの原因になります。陰干ししてください。
GORE-TEXを洗う際の一般的な間違い
GORE-TEXを洗う際には、いくつかの一般的な間違いを避ける必要があります。以下は、GORE-TEX製品を洗う際に避けるべき一般的な間違いです。
1. 洗剤の過剰使用はダメ
中性洗剤を過剰に使用すると、GORE-TEXの通気性を損なうことがあります。適量より3割程度少ない量を使用してください。
2. 高温の水で洗うのはダメ
高温の水でGORE-TEX製品を洗うと、素材が収縮し、防水性と通気性が低下することがあります。水温は30℃以下に設定してください。常温で十分です。
3. 洗濯機での高回転するのはダメ
洗濯機で高回転数に設定すると、GORE-TEXの素材を傷つけ、防水性と通気性を損なうことがあります。低速で回転するように設定してください。
4.撥水加工はしたほうが良い
ゴアテックス商品はすべて撥水加工が施されています。
徐々に撥水加工は取れていきますので、定期的に撥水加工も施すことが良いです。
ゴアテックスに撥水加工を施すことで、ゴアテックスの性能を最大限に引き出すことが出来ます。
GORE-TEX専門クリーニングのメリット
自宅でGORE-TEX製品をクリーニングすることはできますが、専門家によるクリーニングを受けることをお勧めします。
専門家は、GORE-TEX製品を最適な状態で保つために必要な適切な方法を知っています。
専門クリーニングは、製品を傷つけることなく、防水性と通気性を維持します。
油シミのシミ抜き、撥水加工は自分で行うより専門家に任せたほうが良いです。
油シミは油性の処理になり、失敗するとシームテープの剥離を招きます。
市販の撥水加工は専門処理と比較して耐久性が弱く、失敗するとゴアテックス製品にシミを作ることになります。また、撥水加工は水を弾く性質上、撥水加工のシミは取り除くことが難しくコストが余分なコストが発生します。
GORE-TEXのクリーニングサービスを探す
テントクリーニング.com「アウトドアウェア専門クリーニング」サービスを推奨します。
アウトドア専用に開発された匠撥水はウェアを保護すると共に、ゴアテックスの機能を最大限に引き出します。
専門店を利用されているお客様は、普段は自宅メンテナンスであっても、シーズンごとにクリーニング依頼を出しています。
自宅で出来ない油シミを取り除いたり、撥水加工を施すプロの技術をうまく活用しましょう。
まとめ
GORE-TEX製品を長持ちさせるためには、適切な洗浄方法を知っていることが重要です。
自宅での洗濯でも、専門家によるクリーニングでも、製品を傷つけず、防水性と通気性を維持することができます。
これらのヒントを活用して、GORE-TEX製品を最高の状態で維持しましょう。
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