日テレ 極上!三ツ星キャンプの取材を受けました!
テントをはじめ様々なキャンプギアに関わるメンテナンス方法についてアドバイスさせて頂きました。
その中で今回は、キャンプや登山で使われる寝袋・シュラフについての家庭で出来るメンテナンス方法についてご紹介します。
寝袋・シュラフの種類・素材別の特徴について
まずは、寝袋にはいくつか形状の違いと素材の違いによって大きく種類が分かれます。
形状はミイラのようなマミー型と封筒型、素材は化学繊維とダウン素材のものがあります。
マミー型は動きずらいですが、体に密着して保温性が高いです。
ソロキャンプや登山などのちょっと本気な感じのものです。冬キャンプをする場合はこちらを勧めます。
封筒型は長方形の形で 動きやすく、保温性は低いですが、連結して使うことが出来たり、ダブルサイズやキングサイズなどもあるので主にキャンプ用です。ファミリー向けな感じですね。
素材については化学繊維は水に強く、価格が安く丈夫です。
ダウンシュラフは、保温性に優れて、圧縮するとコンパクト且つ軽量になります。大体化学繊維のシュラフが900g前後、ダウンシュラフは500gになります。ただし、後述するシュラフカバーが500gあるので重さという点では実はあまり差がなかったりします。
ただし、水に濡れるとダウンが簡単に戻らないので保温性が落ちます。価格は高いです。
結露などに弱いのでシュラフカバーを使うことでダウンが湿らないようにします。
登山向けの人たちはマミー型のダウンシュラフ+シュラフカバーの組みあ合わせが多いです。ただし、登山も連続登山する長期日程だとメンテナンス性にすぐれた化学繊維のシュラフを選択することもあるのでケースバイケースです。
一般向け < プロ仕様
封筒・化繊 < マミー・ダウン・化繊
のようなイメージです。
寝袋・シュラフの家庭洗いの方法
※以下は自己責任でお願い致しますね☺
家庭で出来るタイプの種類は化学繊維のものですかね。
シュラフを洗う時の難点は水が浸透しにくい点です。
縦型の昔ながらの洗濯機ではシュラフが中々沈まずに浮いてきます。
汚れ落ちが悪いのと、注意するべきは浮いていると洗濯機の蓋などに擦れて穴が開くことがあります。
ドラム式のものであれば心配ありません。
洗剤は 中性洗剤でいいです。 衣類用の洗剤で十分です。
化学繊維のシュラフの良いところは洗った後の乾燥が手間いらず、陰干しで十分に乾きます。
ドラム式がなければコインランドリーで洗えます。
ダウンシュラフの家庭洗いについて
ダウンも洗濯機に入れると浮いてきます。水にしっかり漬ける必要があります。
ダウンシュラフの場合は乾燥が困ります。
化学繊維のシュラフと違い、干しただけではダウンが玉になってとても使える状態でありません。
コインランドリーの乾燥機を使ってふんわりさせるといいです。
ふんわりの目安はダウンを押さえつけて玉が解消されているかどうかでみればいいです。
クリーニングに出すと1つ4000~5000円はしますがコインランドリーであれば、1000円の洗濯機代+500円の乾燥50分で済みますので経済的です。
ただし、化学繊維と違ってダウンは水をすごく含み 重さを増します。
洗濯機の脱水工程で バランス不良が起き 脱水出来ないケースもあります。そういうときは バランスをとるために複数品物をいれたり、偏らないようにする工夫が必要です。
家庭洗いで洗える寝袋・シュラフの種類
上記のように素材関係なく洗えることがわかるかと思いますが、注意するべきことがあります。
家庭洗いをオススメできるのは 封筒型でダウン・化学繊維のもの。ですかね。封筒型の化学繊維は大体安心。封筒型のダウンはちょっと心配。
マミー型はやめたほうがいいかな。という感じです。
マミー型はプロ仕様に近いものがあります。NANGAやISUKAのダウンはやめたほうがいいです。(かなり高価なものなので)
理由はダウンがギッシリつまっていて、コインランドリーの洗濯機で脱水できない、乾燥機で乾かないことがあります。
ともかく分厚いダウンシュラフを洗うにはサスペンション強い業務用洗濯機で洗い、自然乾燥、大型乾燥機があるプロに任せたほうがよいかなと思います。
濡れた状態だとカビや臭いの原因にはなるのであのクラスのシュラフであればクリーニングに出してしまってよいと思いますよ。
寝袋・シュラフの洗う頻度
洗う頻度についてもよく聞かれますが、シーズンで使わない時期があるのであればその時に洗って保管したほうがよいかなと思います。
メーカー推奨は30泊~ということです。
私は、頻度も重要ですが、汗などを含んだ状態でどれだけ放置しておくかという期間も大事な要素だと思っていますので、やはり5泊以上すれば、ワンシーズンごとに洗ったほうがよろしいかと思います。
洗わなくても 使う前に臭いやカビの確認をすれば 使えなかった!なんてことにはならずに済みますよね。
寝袋・シュラフの保管方法
よく以下のように売られていますよね。
寝袋の袋がかなりコンパクトで、圧縮しないと入らない(笑)
でも、実はこういう状態はよくないです。
寝袋が温かい仕組みは かさ=厚みにあります。 その厚みに空気を含み保温するわけですが、ずっと圧縮したまま保管すると 化学繊維でも復元しにくくなります。ダウンはもっと復元しにくいです。
なので、アウトレット商品など製造から圧縮された状態が長くされたものは買わないという登山家の人もいるくらいです。
こだわりのあるショップさんは以下のように販売しています。
こういう売り方には理由があるんですね。
つまり、付属の圧縮袋にはいれずに 通気性のある布製やメッシュの二回り大きい袋を用意するといいですよ。なんでもいいですけど、純正もありますね。 「ISUKA コットン袋」「NANGA らくらく 保管 シュラフ袋」
寝袋・シュラフに使われる消臭スプレーはNG
ちょっと臭ってきたから、消臭スプレー!ファブリーズ!は 本当にやめたほうがいいです。
臭うってことは メンテナンス合図ですよ。
殺菌効果はあっても 臭うほどの状態で殺菌しても何にも意味がありません。あとは芳香で臭いをごまかしているにすぎません。
消臭スプレーをかけると シミになる。 洗濯する際には 今までの汚れ+消臭スプレーの成分も落とさないといけなくなるんです。
部屋の消臭スプレーは臭いを消すためで、ルンバのように部屋自体を綺麗にするわけじゃありません。
クリーニングで寝袋を洗っていると、一発で分かります。そういうひどい状態のものが😢
人間も熱が出てきたら、体を休める合図ですよね。
冷えピタ張って 益々 働けー! なんていう合図じゃないですよね。
ファブリーズ大好きな人にはそういうことをやっている人が多いような気もします。消臭スプレーですからね! 用途を間違えないように☺
アウトドアクリーニング専門店に任せてください。
家庭で洗えない、高価なもの、生乾き臭いがついた、カビてしまった!
なんていうシュラフのお悩みは弊社にお任せ下さい。
弊社運営のサイトで対応しています。「テントクリーニング.com」
プロが1点1点丁寧に洗わせて頂きます。
高級シュラフの実績は抜群です。
テントクリーニング.comは、スノーピーク ビジネスソリューションズ様からご依頼頂いたテント・シュラフのクリーニング・メンテナスを行っています。1度に大量の品物をメンテナス出来る点をご評価頂いています。
1度で約50個の寝袋クリーニングを行います。
mont-bellやナンガ、イスカ、ドイター、ロゴス、マウンテンハードウェア、スノーピークやコールマンなど多種多様な寝袋をクリーニングしてきました!
是非、それぞれのシュラフにあったメンテナンス方法をお試しください!