403ではコインランドリーを数店舗運営しており、お客様から寝具の洗い方について問い合わせを受けることがあります。
クリーニングのプロの視点でノウハウをお伝えさせて頂きます。
最後には、コインランドリーとクリーニングの違い、403クオリティについてご紹介させて頂きます。
今回はそんな問い合わせをまとめて、クリーニングのプロの視点で、賢く綺麗に毛布・羽毛布団を家庭洗濯の範囲で洗う方法を教えます。それ以外のコインランドリーに関する便利な豆知識はこちらから!
羽毛布団、毛布の洗う頻度はどれくらい?
寝具を取り扱っているお店の人に羽毛布団は汚れないので洗う必要はないです。とか、洗うと羽が傷むから洗わないほうがよい。と言われたことありませんか?
たしかに羽毛布団のように、羽毛が水を吸うので、脱水時に布団にかなり負担が掛ります。そのため破けてしまったりすることも考えられますが、羽毛が汚れないとか、羽毛が傷むということは考えにくいです。
羽毛はすごく汚れています。毎日200ml 牛乳瓶1本分の汗をかいているわけですし、日に日に布団がペシャンコになっているのは、汗の汚れをすっているからです。十万円以上の羽毛布団を買われた人に多いのですが、10年間洗っていないとか。。。
毛布を洋服で例えるならば、下着のようなもの。
羽毛布団は毛布の上にかけて使うならば、パジャマのようなもの。10年間おなじパジャマを洗わずに使うというのは、かなり勇気がいります。
あと、クリーニングできない羽毛布団を売っているというのは洗えないパジャマを売っているようなもの。一度購入を考えたほうがいいですね。
羽毛布団と毛布は最低でもシーズンごとに出されたほうがいいです。出し忘れてしまっても使う前にクリーニング屋さんに持っていきましょう!
ちなみに、同じ寝具の仲間である寝袋はメーカー推奨クリーニング頻度は30泊から50泊だそうです。2か月に1度レベルですね。寝袋の場合は密着していますし、使い方もハードではありますがこれも一つの目安として覚えておいてください。
寝具はどうやって洗う?
寝具類を洗う主な方法は3つ。
①クリーニング屋に出す。
②家庭で洗う。
③コインランドリーで洗う。
私のオススメは①と③です。家庭で洗う場合はコインランドリーを最後ちょこっと使えば②でもよいかな?というところ。
それではそれぞれの洗濯方法を解説していきます。
①クリーニング屋に出す
これは一番簡単、ご近所のクリーニング店を見つけて、出すだけです。
家庭洗い、コインランドリー洗いと比べてのメリットは以下の通りです。
・手間いらず
・臭いの軽減が比較的期待できる
・汗抜きや圧縮袋などオプションを選べる
費用としては、毛布は1000円前後、羽毛布団は2000円~3000円というところが多いです。
水で洗ってはいけない品物だった場合などの心配はありませんよね。
プロが見て正しく洗ってくれるという安心感はあります。
羽毛布団を専門クリーニングする宅配クリーニングサービス「ネットで洗濯.com」がオススメです☺
②家庭で洗う
4人家族で普段使用しているサイズの家庭用洗濯機では毛布2枚、羽毛も1枚ギリギリ入るかな?ぐらいです。洗剤は普段洋服に使用しているものでOKです。すすぎは2回。
ただ、脱水時にバランスが取れなくて洗濯機が停止するかもしれません。脱水するときになったらバランスをとるために一般衣類を隙間にいれるとうまく脱水できます。下の図は洗濯の断面図だと思ってください。
外に干すだけです。天気の良い日なら毛布は半日、羽毛布団は2日ぐらいはかかります。
ここで注意することがあります。生乾きの状態でしまうとスゴイ臭い!です。そうなったら焦らずもう一度お洗濯しなおして、干しましょう。それでも取れない場合はクリーニング店に持って行ったほうが早いです。
羽毛布団は2時間ごとに四隅を持って上下にスイングして羽毛をほどいていきます。これだけで結構ふんわりかんでてきます。
プロとしてオススメなのが、最後にコインランドリーをワンコインだけ利用すること!
乾燥しきった毛布と羽毛布団をコインランドリーにもっていき、ワンコインだけ乾燥機を使ってください。
すんごいふんわりします。これはホントウにおすすめな利用方法ですね。
家庭で洗った場合、毛布の毛や羽毛が洗濯機につまったりしますのでお掃除する手間もあるということを頭のすみに入れてトライしてみてください。
③コインランドリーで洗う
コインランドリーでうまく寝具を洗うにはコツがあります。
特に脱水時にバランスが取れずに機械が止まってしまい、お金は戻ってこない上に、水浸しの寝具を持って帰らなければならないという悲惨なことになりますのでリスクがあることを承知しておいてください。
一般衣類をランドリーを使って洗う場合は、目安となるのがドラム半分以下まで入れる。ということですが、寝具の場合はドラムが9割がた埋まるぐらいのサイズを選ぶこと、羽毛は羽毛布団だけ、毛布は毛布だけで洗います。バランスをとるために1点洗いはしない、3点洗いぐらいがちょうどいいと思います。
毛布と羽毛をミックスして ドラムにいれると羽毛は水をよく吸うのでそこばかり重くなりバランスがとれず脱水ができません。機械が止まる。どうしても入れる場合は、図のような上下でなく、奥と手前にして入れること。
脱水が終わったら乾燥です。乾燥はドラムの3分の1までが適量ラインです。多く入れてもいいですが、その分時間もかかりますし、多すぎると乾ききらない場所が出てきたりします。
毛布・布団・羽毛布団のコインランドリーの乾燥時間は?
毛布なら25分
布団(ポリエステルなどの化学繊維)なら25分
布団(綿)なら40分
羽毛布団なら50分
コインランドリーの利用料金は?
費用としては、羽毛布団3枚を洗濯すると、水洗いの洗濯機1200円(22kg)と乾燥機は2台で100円(6分)x9回x2=1800円。
コインランドリーの乾燥機は一般衣類を乾かす温度設定になっています。そのため寝具を乾かすための温度より低いので、乾燥が終わった後、羽毛の中心部分を押したときに玉になっていないか確認しましょう。
完全に乾燥が出来ていれば、羽毛同士が玉にならずふんわりと仕上がります。
羽毛布団3枚でコインランドリーなら3000円ぐらいと考えれば、
クリーニング店に出すより3分の1の費用で済みます。だいたい羽毛布団1枚2000円~2800円ぐらいですからね。
注意事項としては家庭用の洗濯機ではなく、ほぼプロ仕様の洗濯機になりますので脱水が強いです。キュウキュウに詰めないで洗うと羽毛布団が破けたりしますのでその点理解した上でやられたほうがいいです。
コインランドリーの機械別、洋服・寝具の量別の価格表をまとめた一覧はこちらを参考にして下さい。
たった一手間加えるだけで静電気を防止して、仕上がりがふんわり!
コインランドリーの乾燥機を使うと、バチバチ!!っと静電気が発生することありませんか?
バスタオルなど乾燥するとほぼ100%で静電気が発生します。
そこでオススメしたいのが柔軟シート
一番のオススメはこれ!25枚入りで500円なので@20円となります。
オススメポイントとしては日本人向けの微香で、ちゃんと静電気も防止してくれます。
仕上りもふんわりとなります。たった数十円でこの効果はプロもオススメする逸品です!
家庭洗いでもダニは取れるのか。
家庭洗いのような洗いではすすぎも脱水も弱い上に、乾燥時もはたくわけではないので落ちません。
一般的に60度ほどでダニは死滅しますが、死骸やフンは寝具の中に残ります。ランドリーの乾燥機を利用すれば高温+タンブリング(回転)ではたく効果もありますので最低でもコインランドリーの乾燥機はまわしたいところです。もちろんクリーニング店では高温+タンブリングもします。
衣類を乾燥するときは洗濯ネットを使う
プロはよく洗濯ネットを使います。これでもか!ってぐらい使っているんですよ。
その理由は、ボタンなどの破損防止のためです。
洗いのときは液体が入っているのでボタンにダメージは少ないですが、特に乾燥時はタンブリグといって衣類を上から下へ落とす工程で乾燥させるため、非常にダメージが大きいのです。
だから、モンクレールのダウンとかのチャックなんかすぐにポロっと壊れてしまいます。
もし、一般衣類で大切なものを乾燥するときは洗濯ネットを使いましょう。
サイズの目安はネットの3分の1ぐらいが最大容量と考えてください。ネットに詰めすぎれば当然乾きません。
羽毛布団のコインランドリーとクリーニング店との違いは?
当社では、羽毛布団などのダウン製品のフィルパワー(ロフト)をアップする特殊技術FILL POWER UPを有しています。
そのため、コインランドリーで洗った羽毛布団よりも以下のように全然違う仕上りになります。
クリーニング403全店で無料施工させて頂いておりますが、宅配クリーニング「ネットで洗濯.com」でも取り扱っていますので、是非ご注文ください。
職人が一点、一点、丁寧にクリーニング致します。
まだまだ知らない便利なコインランドリー豆知識!
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カーテンも同様です。ランドリーを賢く使ってほしいです。
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